●求婚の日

1883(明治16)年1月27日、新聞に求婚広告が初めて掲載された。

三重県で刊行されていた伊勢新聞と三重日報の両紙面に、中尾勝三郎という男性が
「先頃女房を離縁して不自由ゆえ、貧富を論ぜず、十七歳以上二十五歳にて嫁にならうと思ふ物は照会あれ」

という内容を掲載。

広告を見た近くに住む19歳の女性が応募し、後日結婚した。当時はまだ新聞自体が刊行され始めた頃でもあり、求婚広告・人探し広告・物々交換など割りとユニークな広告が多数掲載されており、それが許される時代だった模様…不自由ゆえ、で来てくれるのかぁ…というか求婚の日ってつけた割にはロマンスの欠片も感じられないのがなんとも...